眠りは量より質光

 「たっぷり眠ったはずなのに、寝不足のようで頭がスッキリしない」という人がいます。実は、眠りで大切なのは「量」ではなく「質」なのです。
 眠りには、レム睡眠(体を休める浅い眠り)と、ノンレム睡眠(脳を休める深い眠り)があります。この2つの眠りが90分ごとに正しいリズムを刻みながら繰り返されるのが質のよい眠りです。気持ち良くてぐっすり眠るためのキーワードは、「光・体温・食」

  体温
 私たちを眠りに導いてくれるホルモンにメラトニンがあります。
メラトニンは月明かり程度まで暗くなると分泌量が増え、自然と眠たくなります。寝る時は部屋を月明かり程度に。

体温 
 体温は眠る4時間ほど前から下がり目覚める3時間ほど前から上昇します。ぬるま湯(38〜40度程度)の風呂で体を温めると、入浴後に体温が下がりぐっすり眠れます。
食

 体にって食事は目覚めの合図。寝る前に食事をすると目がさえて寝つきにくくなります。

「光、体温・食」 を上手にコントロールして。質の良い眠りを手に入れよう。
薬湯
 世界一の風呂好きといわれる日本人。入浴の楽しみ方は色々ありますが、日本古来から伝わる入浴法に冬至のユズ湯、端午の節句のショウブ湯などの「薬湯」があります。
 薬湯とは、薬用の植物を絞ったり煮出すなどして得たエキスを湯に加えたお風呂のこと。現代では季節の風物詩としての意味合いが強く実際の効果はあまりないように思われがちですが、伝統的に使われてきたユズやショウブ、ヨモギなどの13種の薬湯は体に良いという報告があるようです。
 ユズ湯は血液の循環がよくなり腰痛や冷え性に良いといわれています。大根の葉湯は発汗量や血流量がとても多くなり、新陳代謝を促して老廃物を出す働きがあります。また、ショウブ湯は保温効果があり湯冷めしにくいとのことです。
 さらに薬湯には抗酸化力もあって、老化防止に効果があるといわれています。
 季節の移ろいをその季節ごとの薬湯で感じ、今年一年、健康に過ごしていきたいですね。
時期 材料 作り方 効果
1月  生の葉をよく洗い、鍋で15分ほど煮出す 血行促進・リラックス
2月 大根  陰干しした葉を刻み、水から沸かす 血行促進・発汗作用
3月 ヨモギ  刻んだ生の葉を煮出し、こして湯に加える 血行促進・抗菌
4月  日干しした樹皮を煮出す、花を浮かべてもよい 消炎作用・打ち身など
5月 ショウブ  干した根を細かくして煮出す。葉で香りを楽しめる 血行促進・保温
6月 ドクダミ  生の葉・茎を刻み、沸かす。干した葉はにおいが弱まる 強い抗菌作用
7月 桃の葉  30枚ほどの生の葉を煮出す 消炎作用・あせもなど
8月 ハッカ  陰干しの葉に熱湯をかけて蒸らす。ミントでも代用可 血行促進・発汗を抑制
9月 菊(野菊)  生の葉や陰干しを熱湯で蒸らす。花も利用する 血行促進・保温
10月 ショウガ  すりおろした絞り汁やスライスを使う 血行促進・抗菌作用
11月 ミカン  陰干しした20個分の皮を湯に浸す。さわやかな香り 保温・美肌(ビタミンC)
12月 ユズ  半分に切って湯に浮かべたり、果汁を絞ったりする 血行促進・保温
通年 アロエ  トゲを除きすりおろした生の葉を、ガーゼで絞る 抗菌・消炎保湿
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