巷では数年前から抗菌グッズが大はやり、抗菌くつ下・抗菌まな板・抗菌ボールペン・抗菌トイレ……。中には抗菌砂を使った砂場まであるそうです!
 抗菌グッズは亜鉛化合物など、細菌の繁殖を抑える抗菌剤を素材に塗ったり混ぜたりしたもの。便利なようですが、あまり抗菌グッズに依存しすぎるのは考えものです。
 人の体表には皮膚を保護してくれる細菌が共存していますが、抗菌グッズの多用はこのような役に立つ菌まで取り除いてしまいます。また、子どものうちから抗菌グッズに囲まれて育つと、細菌に対して抵抗力のない体になってしまう可能性があります。
 人の体にはもともと、細菌などから身を守る免疫機能が備わっていて、少しくらい細菌が入ってきてもほとんど害がありません。身の回りを抗菌グッズで固めてしまうよりも、細菌に対する免疫を持つ丈夫な体を作ることの方が大切なようです。 
(2005年3月)
バックナンバー