びんご 古城散策・田口義之

■ 雲雀城跡(尾道市御調町市)               〈028〉

雲雀城跡

国道184号線府中側より雲雀城跡を望む

御調町市側より雲雀城跡を望む!

御調町市側より雲雀城跡を望む!城跡に本丸等が立ち並んでいたであろう姿が偲ばれる。

御調の山城 U

明応の争乱で、三吉氏は三谷郡の和智、江田の両氏と共に政豊方として戦っている。そして、三吉氏などに対抗して、俊豊方として活躍したのが庄原の甲山城主の山内氏であった。その山内家に伝わる古文書の一つに次の文書がある。
『山内首藤家文書』五四四号 山名俊豊判物
但馬国城崎郡篠岡庄之内「篠岡長門守跡」備後国御調郡之内「三吉敷名跡七拾貫文、三吉森光跡弐拾貫文、三吉池上跡弐拾五貫文」等事、就於今度但州抽自余之輩堪忍忠節、為恩賞之地、所充行也、早守先例、可致其沙汰之状如件
 明応二年五月十六日                          (花押)
   山内刑部四郎殿
 これは、山内通久の忠節に対して、その勲功の賞として俊豊が与えた知行充行状である。
その文中に「御調郡之内三吉敷名跡七拾貫文、三吉森光跡弐拾貫文、三吉池上跡弐拾五貫文」の記載があるのに注目したい。つまり、これは三吉一族が当時この地に所領を持っていたこと、そして、政豊方として俊豊に敵対していたことを示している。もちろん、時は戦国の世だ。こんな一片の紙切で所領を獲得できる筈はない。自分の力でそれを現実のものにしなければならない。事実、山内氏がこの後御調町内に割拠した形跡はない。

本照寺の全景 本照寺の本堂

(左)本照寺の全景

(右)本照寺の本堂

雲雀城跡への登り道は,国道184号線沿い、本照寺に隣接する神社の鳥居の手前より登ります。神社が分りにくいので、よく見ないと見逃します.。

神社に入る道 石段と鳥居

国道184号線沿いより神社に入る道

少し登ると神社の石段と鳥居があります。

雲雀城跡への案内版 赤い祠

雲雀城跡への案内版

中腹にある赤い祠(白色は残雪)

これらの点から推定すれば、明応二年の政変に際して山名政豊に味方した三吉氏一族はその恩賞として御調町内に所領を与えられた。それに対し山名俊豊も山内氏一族に御調町内の三吉氏所領を与えこれに対抗させた。そして、明応八年に至る六年間にわたる戦いの間に三吉一族が山内一族を圧倒して御調の地に山城を築き、確固たる自己の所領とした。この時、もし俊豊が勝っていれば、当然これは逆転する、山内一族が入部していた筈だ。このように、小さな山城、小豪族の歴史もそんなに簡単なものではない。この場合も、中央の政争が、地方の守護大名家に波及し、その結果在地の豪族達は血を流して争い、この御調の地にも小さな山域が三ケ所程築かれたわけだ。

井戸跡 城跡の広場

井戸跡(岩を掘ってつくられた)

城跡の広場、とても広い形状

【登城の感想】
登り道は城跡の3分の1ぐらいは綺麗に歩き易すかった。ところが中腹ぐらいのところに赤い祠があり、その裏側からは急坂となり道らしからぬ道!!井戸跡へたどり着き(何かが出て来そうな感じに)冷や汗がでました。また、ここから城跡を仰げば、まだかなりの距離。上の平らになっているところが頂上のようです。やめようか?もう少し頑張ってみようか? しばし考えた末に、もう一度挑戦してみようと思い登りました。木の根をつかみ這いつくばって登りました。やっと頂上に到達しました。広場はきれいな芝風の庭みたいに整備されているのにビックリ!「まあ、きれい」と叫びました。「殿様は何処に」 ・・・・・「こっちじゃ、こっちじゃ」と上の郭より手招をしておられるようでした.。

広い通路 主郭

第2郭に向かう広い通路

主郭は細長く広大な方円形

本丸跡案内版 詰め所

本丸跡案内版

詰め所もあったようです

本丸跡から市の町を眺める 堀切

本丸跡から市の町を眺める。町の騒音が良く聞こえました。

天然地形を利用した堀切がこの下にあります。

園鍔記念会館 尾道方面の町並み

本丸跡から世羅方面を眺めると、園鍔記念会館がよく見えます。

尾道方面の町並み

神社

無事に下山出来ましたので、神社へお参りしてお礼を申し上げました。

石灯篭

城山の麓には御調川が流れています。
この川の岸には多くの石灯篭が建てられています.。行き交う人々の道しるべとなり灯りとなりました。また、石灯篭のことを金毘羅さんと言います.。この灯篭は登山口にほど近い御調川の支流諸原(もろはら)川岸に建てられています.。市から尾道へ向かう道端にあり何百年来旅人を見守って来ました。
(出典 )当サイト「313eクラブ」お山のこんぴらさんより。  地図はこちら

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