歴史が薫る白壁の町…上下

この川の辺に一番栄えていたという「田辺邸」…今は朽ち果てようとしているが、かろうじて当時の威容と面影を留めている。
上下を象徴するもの…「上下川」と「翁山」。この自然に育まれて、町並みが存在すると感じたマウスオン
ニュース報道で御馴染みになりましたのでご存知でしょうが、クリスマスにライトアップされる「翁山」はここです(^-^)
上下駅…中国バスが留まっていました 県道432号線
上下駅と広場 マウスオン 駅前を走る「県道432号線」三次・庄原〜東城間を結ぶ…
マンホールにはショウブが刻まれていました(^-^) いつもの(^O^)付近案内図 旧銀山街道のようです。本当に細い道です(^^;
上下といえば…ショウブ(^-^) 駅前にある付近案内図 旧街道の細い道
川の周りの雰囲気はなかなかでした(^-^)向こうに見えるのは翁山 小さな滝を作り音をたてて流れる水は涼しそうでした 川の中には体長50cm以上の大きな鯉が泳いでいました。保存会の方たちが毎年放流しておられたようですが、最近は予算不足で(^^;止めてしまったそうです。
町の中心を流れる上下川 上下川の流れ 体長50cmを超える大鯉です(^-^)
何かと思いきゃ…粋なトイレでした(^O^)水洗です 小さな祠が裏通りにありました 屋根の庇は対象ではありません。通りに面した方が短くなっています。
トイレです(^O^)きれいでした 裏通り 上下の家の屋根…は対象ではない
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簡単な(^^;…上下の歴史
 上下町は県の東北部山間に位置し豊かな自然を持ち、山陰と山陽を結ぶ石州街道の宿場町として、また石見銀山からの銀を運ぶ銀山街道の中継地・宿場町として江戸時代に栄えました。
東西10km・南北14kmの僅かな地域ですが、経済の発達著しく、文化の熟成された町でした。
町の中央には分水嶺が走り、上下川(江の川水系)は日本海へ、矢多田川(芦田川水系)は瀬戸内海へと注いでいます。
 元禄十三(1700)年幕府の直轄地(天領)となり備後・備中を支配する代官所が設置されてから著しく栄え始めたといいます。当時はこのわずかな地域に金融(金貸し)業者が三十三軒もあったと言います。石見に銀山があったことも無関係ではないでしょう。メイン通りには民家・豪商・財閥の屋敷・蔵など、当時(江戸末期から明治)の建物・植物(松)なども残されており、歴史の古さを感じさせます。
 享保二(1717)年領域縮小に伴い、石見大森代官所支配の出張陣屋となり、幕末に代官所が廃止された後は上下町役場が置かれました。
 現在も旧家が多く、町並みは当時の面影を残しており、大多数の建物は日常の居住空間として使用されています。またた、町ぐるみで白壁・土蔵・虫籠窓(むしこまど)など古き良きものを活かした町造りと景観の保存に力をいれており、観光の町として新たな脚光を浴びています。
そして、平成16(1904)年4月府中市と合併し、また新たな歴史の一ページが始まりました。
天領の松
枯死した「天領の松」
マウスオン天領の松
「天領の松」は江戸時代、代官所が置かれた時に植えられたと思われる古木でした。町民に長年親しまれてきましたが、昭和56年枯死してしまい、現在は同じ位置に2代目の松が植樹されている(写真右下)。
歴史資料館の展示より
枯死した、天領の松 専教寺…鎌倉時代に創建された古刹。境内には松尾芭蕉の句碑が残っています。 上下代官所後…小学校になった時代もありました。石垣は当時のままだとか…風格があります。
天領の松 マウスオン 専教寺 マウスオン 上下代官所跡(石垣は当時のまま)
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白壁の町並み
現在のメイン通りと拡張工事時の写真(上下歴史文化資料館展示より)
上下町のメイン商店街の通り「白壁の道」旧街道です…生憎の天気の上に、工事中でした(^^; マウスオン
上下キリスト教会…旧財松角倉家の蔵を改造したもの 上下キリスト教会(左)
 旧財閥角倉家の土蔵として建てられ、後に教会に…。明治初期の建築物で二階の窓は当時のまま。県文化百選に選ばれています。


旧警察署(右)
 現在は「食事処」として使用されているが、見張り櫓は当時(明治初期)のままで保存されている。


共に上下を代表する明治初期の建築物
旧警察署…現在は食事処として利用されています
上下歴史文化資料館(民話の郷)として使用されている、旧岡田邸。 真野眼鏡店…真野資料館としても知られています
上下歴史文化資料館(民話の里)〜旧岡田邸 真野眼鏡店(資料館もあります)
旧田辺家を利用した喫茶室が奥にあります。古い座敷を見学させて貰えます。裏は上下川沿いで旧田辺邸の奥座敷と蔵…途絶えて、誰も住んでいません… 昔は、何のお商売をしていたのでしょうか…(・・?)
造り酒屋の旧田辺家を利用して喫茶室(表通り)  格子作りの商家 ↑マウスオン
商家の中庭… この窓は建築当時のまま残っているそうです うだつがあがる…の語源です(^O^)
商家の中庭(築山)… 上下キリスト教会の窓(当時のまま) 「うだつ」といいます
「薬局」なのですが、右から読む古いタイプのものがそのまま残っています。 戦時中に、目立たないように…と黒く塗ったのだそうです。
右から読みタイプの当時のままの看板 マウスオン 黒塗りのなまこ壁
重森本店と格子窓…やはり、商家のようですね 左右の軒の長さが違う屋根
重森本店…昔からの商家   ↑マウスオン 屋根の形を見て下さいね。左右長さが違うでしょ。
UFO水銀灯…小さな男の子がこれを指さして「アッ、ユーフォーだ !! 」 灯篭型行燈…食事処として利用されているようでした。 黒塗りのなまこ壁とうだつ
UFO水銀灯 灯篭型行燈 ↑マウスオン 「なまこ壁」と「うだつ」 ↑マウスオン
「上下の町並みを散策」しました
 一言で「古きよき時代の日本がある…」…とそんな感じでしょうか…。古い大きな柱一本にも歴史を感じさせます。
昔栄えたこの町も若者の流出、高齢化の波が押し寄せています。80歳を過ぎて、店を切り盛りし、家を守る老女。保存対象の古くて広い屋敷に寝起きし、観光客相手に愛嬌を施し、元気が出るという…。絶えた旧家もある中で、よく頑張っておられる…と逆にこちらが元気をいただいた(^-^)どこに行っても、愛想良く話が伺え、時間が過ぎるのが早いこと…(^^;。
 過去金融業者が33軒もあり、造り酒屋が4軒…これだけの広さの中で凌ぎを削りあっていたのでしょうか…それぞれ財をなし、大きな構築物が残されました。それぞれの屋敷もさることながら、「翁座」も商人たちが身銭を切って建築したということです。家財も良いものが設えてあり、それらを集め4箇所で展示・公開しています。昔の物は良い…造りが素朴で丁寧です。素材も良いものを使用している…というのを実感しました。
しかし、観光の為の保存は殆どが個人の負担になるといいます。重要な資産と解っていても、個人の力にはおのずと限界があります。うまく行政と連携して「極力保存」の方向で守っていただきたい大きな財産だと思います。
 上下の民家は屋根の庇の長さが左右で違うのだそうです。これについてはかってメイン通りを拡張して広げた時に道路側の庇(
ひさし)を切り取ったそうである。だから家根の形が左右対称になっていないという。それが習しとして残ったからか…どうかは定かではないが、メイン通り以外でもアンシンメトリーな家屋を見ることができました。
町の中心を流れる上下川には大きな鯉が悠々と泳いでいました。毎年保存会で放流をしていたのですが、止めたのだそうです。跡を引き継ぐ若い人が少なくなれば、今後は「一家族が家を守る」のではなくて、「テーマパーク」的な感覚で地区全体を保護し、守ることしか出来ないのではないかと危惧しています。
松は当時のまま…黙って時代の流れを見つめている… 上下川と翁山 様々な「町の明かり」…ポストにも拘って欲しい…(^^;
旧田辺家の蔵跡 ↑ マウスオン 灯篭型行燈 ↑ マウスオン
白壁 格子窓
美しい白壁 上下川に架かる橋より臨む翁山 格子窓 マウスオン
【翁 橋】
突き当たりに翁座が見えています。
マウスオン
翁橋の先、突き当たる処に最古の芝居小屋「翁座」がある。「翁座」は大正時代の構築物。
見学は9:00〜15:00までなので注意が必要です。
翁橋です。この橋を渡って突き当たりに翁座があります。
大正時代に建てられた芝居小屋兼映画館。当時の様子が偲ばれます。 翁座の前の道です。県道に繋がります
翁座 ↑マウスオン 翁座について説明してありました マウスオン
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上下歴史文化資料館・旧岡田邸(民話の郷)
旧岡田邸(上下歴史文化資料館・民話の郷)
旧岡田邸を利用した「上下歴史文化資料館(民話の郷)」入り口 ↑ マウスオン
旧岡田邸の骨組みをそのまま生かして…明治20年代の建物という… 蓑と笠…などのワラ製品 糸車…綿を紡ぐときに使用しました
旧岡田邸・屋根裏 ↑ マウスオン 蓑と笠…藁製品 糸車…他の展示
水甕と石ウス    【上下歴史文化資料館】
本当にいろんな物が展示してありましたが、何と言っても古い町並みの写真の展示が圧巻でした。時代の流れ・歴史を実感できます(^-^)無料で見学できるのは地域の方たちにとっても良いことなのではないでしょうか…懐かしさが一杯詰まった展示館だと思います。
子どもの絵本のコーナーが良いですね(^-^)
お祭りに使う灯篭のようなものでしょうか…(・・?)
水甕と石ウス 祭りの灯篭…(・・?)
万華鏡・オジャミ・剣玉・おはじき…懐かしい子どもの遊び道具 子どもの絵本コーナー 今月は「パットワーク展」が開催されていました。
万華鏡・オジャミ・剣玉・おはじき… 子どもの絵本コーナー パッチワーク展 ↑ マウスオン
屋内の梁は当時の木材が活かされています。太かったですよ(・O・)
入り口正面に展示してあるのは上下の古い写真…古い町並みが見られる…(^-^)   ↑ マウスオン
岡田家の座敷(美知代の部屋) 上下歴史文化資料館2階・旧岡田家の奥座敷。 岡田家の座敷
2階にある岡田家の居住空間は美知代の作品の紹介・生原稿などと共に、当時のまま保存してある
上下歴史文化資料館2階・特別展「角倉志朗」 上下歴史文化館は女流文学者・岡田美知代の生家を町が買い取り、改装して使用されているが、明治20年代当時の梁などが活かされており、2階には岡田家の居住空間の一部がそのまま展示されている。
また「岡田美知代」の作品・自筆の原稿・書簡などが多数展示してありました。


←上下出身で活躍した角倉志朗(
すみくらしろう)氏の
特別展が開催されていました。書籍・書簡など…の展示
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カタバミ…葉が美しい カセンソウ ケイトウ
オキザリス・ラッキークローバー カセンソウ ケイトウ
バーベナ コムラサキシキブ ハゴロモルコウソウ…ルコウソウとは、葉がかなり違いますね
バーベナ コムラサキシキブ ↑マウスオン ハゴロモルコウソウ
シュウカイドウ 秋の花…コスモス(^-^) シュウメイギク
シュウカイドウ マウスオン コスモス シュウメイギク ↑マウスオン
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【末広酒蔵展示館(郷土人形館)】

以前はお酒を造っていた蔵の中に所狭しと、当家が使用していた骨董品とも言える古い陶器が隙間なく密に並べられていることにまず驚かされる。
 「備前」の土を使用した「木之庄焼」という焼き物があるのは知っていたがまさか、ここでお目にかかれるとは…思ってもみませんでした…(^^;
「保命酒」を入れた瓶でした。
 「土人形館」も三次人形を始め上下人形(幻の…と言われています)・庄原人形など全国から数多く集められ、やはりびっしりと倉庫の一角を占めていました。
ご主人のしてくださる説明で、人形の
お顔も、色彩も違うのが良く解りました。
色々と説明してくださり楽しい学びのひと時でした(^-^)色彩の豊かな人形は精神の豊かさに繋がっているのではないでしょうか…。
末広酒造の店舗部分です。奥に蔵があります。
内容の案内がしてありました 鬼瓦 ウインドウに飾ってある土人形…とてもカラフルです。色彩の豊かさは精神の豊かさにつながるのでは…と感じます。
展示内容の案内がしてありました 変わった鬼瓦 ウインドウの土人形マウスオン
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(「上下歴史文化資料館」様のご協力をいただきました)