高原のルモンド
18. 観音さま建立
2005.09

 このほど仙養ケ原ゴルフ場に観音さまが建立された。身丈3m蓮座高1m現代風美貌の観音さまである。高原はお盆過ぎればつるべ落としに秋が来る。清冽な高原の風の中に立ち、訪れる善男善女に慈悲を垂れたまうて居られる。
ゴルフ場当主の語るには、建立まもない或る夜、枕辺に立たれ「だいじょうぶ!ゴルフ場は発展しますよ」とささやかれ、いきなりふとんの中へすべり込んで来られたとか。あまりの恐れ多さに大きくなるどころか縮みあがり、飛び起きたら夢であったそうな。うそか、ほんとか。

         

「観音像建立趣意書」
   仙養ケ原 報恩観音
この地、仙養ケ原開拓に入植、五十年を経て土着を果たしたりとは言え、未だ一族の安泰を得たりとは言えず、最近とみに煩雑多き現世に老若の思想のずれ多く、将来を杞憂するものなり。思うに物資は溢れ便利は常識、日常の飽食は感謝を忘れさせ、人心に傲慢を生ずるの憂いこれあり、あまつさえ日々それぞれ自己の利のみ追いて省みなきは、いずれ天罰の対象ならんと恐るるものなり。
われら今日忘却してならぬもの、大いなる天地の恵みと、受けし幾多の人の恩、さらに度重なる艱難と危機を脱し得たるは、強き肉親の温情、祖霊の守護ゆえなり。
奇しくも今日あるを一同大いに反省をいたし、自己のよって来たる処を知り、われらが受けし大いなる恩に感謝を捧げ、いまこそ一族は「報恩の心」を以って意志の統一を図るべきときと信ずる。
ここに一族兄弟の仲良き一致協力を念じ、またゴルフ場入場者、勤務する諸々の人たちの健康安全と元気明朗を祈願し、誠心をこめて建立するものなり。
平成十七年 八月        
一族代表  宮 池 誠 文
  
   

報恩ゴルフ経 (ご文章)
世に、ホーオンとはパーの可能性のなきもので、あわれと言うもなかなか愚かなり、日ごろホーオンにならぬよう踏ん張るがゴルフなり。
されど、ホーオン連発でピンチに立ち至ったときは、いままでの悪事を洗いざらいぶちまけ、「報恩観音」に祈るがよろしかろう。
ときに観音様は哀れを催され、数々の悪事をいちいち評価しつつ、その評価に従って小出しにパーを与えられることであろう。
俗人、図に乗ってバーディーを狙うとき、たちどころにホーオンとなる。
バーディーとは観音様の気まぐれにて与えられるものにて、ゆめゆめ自分の腕で獲ろうなどとは思ってはならぬもの、ましてイーグルにおいておや。
おおよそはかなきは一打一打を悔やむ人の心にて、あわれうつし世の縮図なり。
つらつら思ん見るに、ホーオンにしろ、なんにしろ、只今、この世でゴルフができることに感謝こそすべきものにて、つねに「報恩観音」に浄財を献じるを忘れず、こころ静かに念仏申すべきものなり。               あなかしこ。
ページトップへ
【文責】 宮池 誠文
住所 〒720-1622 神石郡油木町大字近田835
tel 08478-2-2121
e-mail yosifumi@zoysian.co.jp
Copyright(c) 2000-2003 bingo e shotengai. All Rights Reserved.