豊栄町
豊栄町は、加茂郡の東北端にあり、県の中央に位置します。 周囲を6町と接し、天神獄(757.5m)、板鍋山(757.2m)、西原山(733m)、 亀が丸山(647m)などの大小の山々に囲まれた標高350〜500mの内陸型高原台地です。
川源(かわもと)の地名があるように、太古より日本海と瀬戸内海の分水する水源の地であり、 河川は吉原川が北流して江の川へ、三篠川が西流して太田川へ、椋梨川が南下して沼田川へ注いでいます。 分水嶺の地形であるため河川の流水量が少なく、農業潅漑用の溜池が発達し、大小の湖沼が514もあります。
弥生式土器を多く出土しており、縄文機の遺跡のある三原市や賀茂郡河内町に近いところから、 弥生期以前からの歴史があるとされています。 大化の改新後、清武、乃美、能良、安宿は安芸国、吉原と飯田は備後国になった。 戦国時代には要所に大小の山城が築かれ、江戸時代は、福島正則を経て浅野氏の支配下にあった。
米作中心ながら全農地の3割で転作が進み、 品質の良いダイズを筆頭にキャベツやピーマンなどの生産が活発です。 また町木がアカマツであるように、マツタケの出荷量も多く、吉原地区のゴボウは香りの良さが特徴。 近年は、リンゴ、マツタケ、クリの観光農園も人気を集めています。
地場産業には、古くから瓦製造や製材業があり、昭和40年代からは企業誘致政策が実り、 農機具、自動車部品製造などの企業十数社が進出しています。
昔から自然と調和することを第一に考えた住民の知恵が各所にうかがえます。
神々しい雰囲気につつまれた 信仰を集める天神獄と板鍋山の霧の海
 県中央の雄峰で町内一の高峰・天神獄は、 頂上に元内務大臣・望月圭介書「忠孝」の2字を刻んだ石碑、 付近には多くの石地蔵が安置されており、古くから霊峰天神として信仰を集めてきた山です。 町内第二の高峰・板鍋山は、秋口からの霧の海が絶景です。 近年、地元の人たちの手で山頂公園「なごみ園」が整備され、広場ではキャンプが楽しめます
天神嶽 霧の海 豊栄池 どんどん渕の滝
水が彩る憩いの場 豊栄池とどんどん渕峡
 近隣のため池の中でも最大級の豊栄池は、向原町との町境にあり、常に満々と水をたたえています。 町福祉センター湖畔の家があり、キャンプ場、ゲートボール場などのある憩いの場として整備されていて、 山菜とり、花見、紅葉狩り、釣りも楽しめます。
 また、大和町と接するどんどん渕峡は、悲恋物語を秘めた「どんどん渕の滝」が有名で、 河童王国により毎年12月には「河童恵比寿まつり」が開催され賑わいます。
県天然記念物 畝山神社巨樹群
県天然記念物の畝山神社巨樹群ではオオツクバネガシが見事です。 他に、それぞれ県内最大級といわれる巨樹が多く残っていて、 清武地区のアスナロの幹回りは3.4m、飯田地区のナシは2.7m、 能良地区のツバキは2.4mもあります。 そのほかサザンカやケヤキなどもあり、豊栄町は巨木の宝庫といえるほどです。
畝山神社巨樹群 豊栄神楽「五行祭」
県無形文化財 豊栄神楽五行祭
 五行祭は5人の王子の所領争いをするところから「王子神楽」とも呼ばれ、 語りを種にして舞を従とする古風なもので、神前に扇を持って正座し、 5〜6時間かけて人の道や四季変遷の法則を教える祭文を語ります。 1969年に県無形文化財に指定され、豊栄神楽保存会により、数年に一度、近郷神楽大会で披露されます。
 祭文は大宇宙自然の調和の法則を民人(たみびと)が実践し、語り継いで来たものです。 時代の変遷を通して不滅のものを、発信したいと思っています。
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